みなさんこんにちは。
民青同盟北海道委員会の伊藤ナシカです(^^)
5月3日から6日まで、岩手県にボランティアに行ってきたので報告します。
北海道からは学生、高校生など5人で参加しました。
なぜボランティアに参加したのか聞いてみると、室蘭から参加した学生は「前から行きたいと思っていた、行くしかないと思った」、札幌の高校生は「学校で被災地への募金を集めていたので、現場に行ってみたいと思った」と話してくれました。
岩手県でのボランティアの活動内容は主に田んぼの石拾いでした。
石拾いをやってみて、「田んぼの大きさにまず驚いた。1人ではできる仕事じゃないと思った。」(高校生)「今回は大人数で出来たから、やれたけど自分が持ち主になったら大変だと思う」(学生)「持ち主の方がすごい感謝してくれて、少ししか出来なかったけど、それでも元気づけることができたのかもしれない」(学生)などの声がだされました。
2日間の作業で合計10枚くらいの田んぼの石拾いをすることができました。
この石だらけの田んぼは津波による被害ではなく、
津波をかぶった土を取りのぞいた後に
県の事業で入れ替えられた土です。
拾っても拾っても石はなくならず、大変な作業でした。
ボランティアだけの力では、到底足りないという感じでした。
作業の後に陸前高田市を見学してきました。
津波で壊滅的な被害を受けた、駅前通りや追悼施設などを見学してきました。
見学をしてみて、「あれだけの規模の商店街がなくなっていて、信じられなかった」(学生)、「当時のままに残している建物があって、現地の方は辛くないのかなと思ってたけど、教訓として残していると聞いてそういうとらえ方もあるのだなと思った」(学生)、という声が出されました。
夜は、自治体職員をしている方の話や救援活動をしている方のお話を聞きました。
自治体職員をしているKさんは、震災当日の話を詳しくしてくださいました。
震災後のお仕事の中でも、身内をなくされた被災者の方と接する中で「1・2年たった今でも生き残った人も苦しんでいる」「私は家族が全員無事だったが、こうゆう自分が周囲からどうゆう目でみられているか、考えてしまう」と自分自身の辛さも交えつつ、現在働いている給食センターの仕事について「震災後、給食にずっとお弁当がでていたが、今は『あったかい給食を食べれるのが嬉しい』と声をかけてもらえる。この給食を届けるのが喜びです」と語ってくれました。
お話を聞いて「現地の方の話を初めて聞いた。今までは映像だけだったので、今の現状を知ることができた。」(高校生)、「本当にその時の状況を詳しく話てくれて、もし今の自分に起こったらと考えた」(学生)、「支援がないと被災者の方たちの復興につながらない、またボアンティアに来たい」(学生)といった声がだされました。
今回のボランティアに参加して、被災地への支援はまだまだ必要だと感じました。
ボランティアだけの力では足りません、国や県が責任をもって、本当に被災地を想った政治を進めていかなければいけないなと思います。
しかし、現実には復興予算流用の問題や大企業や大法人中心の農地復興策の問題があります。
今回参加した人達がそれぞれの地元で、被災地の現状を伝え、国や自治体として被災者の声に寄り添った復興を求めていくことが大事だと思いました。
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